151文字の文学

日々の事々を151文字で書くブログです。

死者の忘れ方

 夜になって、きょうが祖母の命日であることをオカンがようやく思い出した。それまで家族全員忘れていた。

 もう33回忌も過ぎた。お墓も数年前新調した。仏壇には毎日父が線香をあげている。なので忘れたことは許してくれるだろう。これが死者に対する、人間の自然な忘れ方なのだと、そういうことにしておきたい。